長いですが、世界観を詳しく知りたい方はお読みください。
私は幸福。皆に幸せを運んでいるの。
貴方にもきっと素敵なことが訪れるわ。
さあ、この手紙を読んで?
私の真っ黒な手紙。
―ウィラ(幸福の始まり)
時は大正~現代。人々の生きていた時代はバラバラである。なぜそれは可能なのか?
理由は、ウィラ(後の幸福)が生きていた時代に遡る。
ウィラはイギリスのとある研究家の娘として生まれたのである。彼女はウィラ=マルティネと名付けられた。
そして2年後、イサ(後の元凶)が生まれた。
2人はウィラが17、イサが15の時まで平和で幸せで楽しくて希望が溢れていた。(両親からの薬が幸せを見ていたのだろう)
しかしウィラが18の時、それは起こった。
突然手から黒くすべてを飲み込むような黒い塊が家の物を吸い込んだのだった。
その日から彼女は壊れた。
沢山の物をストレス発散のように無くす日々は彼女にある考えを与えた。
「不幸せな人間たちを私が創った世界へ招待しましょう!」
沢山の人に招待状を送った。けれでも人はやってこなかった。
しかし2年が経った頃、ウィラが吸い込んだ物たちを「組み合わせて形成する力」をイサがつかえるようになった。
ウィラは「一緒に楽園を創ろう」と言い2人で不幸せな人を〝救済する″幸せな世界をつくった。
それが「アルカナ」という世界だ。
しかし、今2人は対立をしている。
何故?
彼女たちは異世界に飛んでいたため、現代は着々と時が過ぎていた。
毎日手紙を送るウィラと、形成するイサが完成したのが現代である。そのためいろいろな年代の人がいることになる。
そして彼女たちは人を呼んだ。それが異世界の「師範代」と呼ばれる者たちだ。
しかしウィラは形成している間面白いことを考えていた。
人を殺している人も混ぜちゃえば楽しい殺人ショーが見ることができる、と。
救済の世界のはずなのに・・・とイサは思った。ウィラには逆らえない。だから、イサは人生で初めての反抗をしている。
それが「元凶」サイドを創って不幸な死を遂げた人を私の世界へと引き入れよう。
それを知ったウィラは激怒した。
初めての反抗。自分の世界を壊された。そしてまた彼女も「幸福」サイドを創った。
現実世界で殺した相手をみつけだして殺せば「現実世界へ帰れる」という条件を残して。